新しい年が始まり、世の中が慌ただしく動き出しています。「一年の計は元旦にあり」という言葉に背中を押されるように、私たちはつい、目に見える「形」や「結果」を急いで追い求めてしまいがちです。
「早くスタートを切らなければ」 「周りに置いていかれないように動かなければ」
そんなふうに、外側の速度に自分を合わせようと無理を重ねてはいませんか。
けれど、九星気学という「時の理」を読み解く視点で見つめると、全く別の真実が見えてきます。物事が力強く動き出す瞬間。その成否の多くは、実は動き出す前の「静止している時間」に、すでに決まっているのです。
1. 「己丑」の月が教える、土の下の真実
1月5日の小寒を過ぎ、暦の上では「己丑(つちのとのうし)」の月を歩んでいます。 この時期の自然界は、一見すると何も起きていないように見えます。大地は冷たく、カチカチに凍りつき、命の気配は地中深くへと隠れています。
しかし、この「動かない」時間こそが、春の爆発的な生命力を生み出す源泉です。
もし、冬の土が十分に休まらず、凍るべき時に凍り、蓄えるべき時に蓄えることを忘れてしまったら、春に芽吹く力は弱々しいものになってしまうでしょう。 私たち人間も同じです。立春という「真の始まり」を前に、今この時期にどれだけ深く、静かに自分を整えておけるか。その「静寂の質」が、2月以降のあなたの勢いを決定づけます。

2. 「緩める」ことは、最高の準備である
「スタートダッシュ」という言葉に惑わされ、焦燥感で心をガチガチに固めてしまうことは、実は最も効率の悪い準備です。
強張った心や身体は、いわば「余裕(余白)」がない状態です。 余白のない場所には、新しく巡ってくる運気も、ふとした瞬間に降りてくる直感も、入り込む隙間がありません。
今、あなたが意識的に自分を「緩める」こと。 温かいお湯に浸かり、深く呼吸をし、頭の中に溜まった「~しなければ」という騒がしい声を一度止めてみること。
それは、決して歩みを止めることではありません。 むしろ、走り出した瞬間に摩擦なく、最も遠くまで到達できるように、自分という器を「しなやか」に整えておくための、極めて大切なプロセスなのです。
3. 根を張るための「余白」を作る
物事が芽吹くとき、それは土を突き破って外へ出るエネルギーを必要とします。 もし土がカチカチに固まったままであれば、芽はその重みに負け、地中で力尽きてしまいます。
あなたが今、自分を緩めて心に余白を作ることは、自分の人生という土壌を「ふかふかに耕しておく」作業に他なりません。
「何もしない時間」を自分に許す。 「ただ、心地よい状態」でいることを優先する。
そうして整えられた土壌には、立春の訪れとともに、あなたが想像もしなかったような力強い芽吹きが訪れます。 「スタートした時に、すでに結果は決まっている」 その言葉の真意は、動き出す前のあなたが、どれほど自分自身を慈しみ、理に適った状態でいたかという点に集約されるのです。

4. 2026年、しなやかな軸を持って立つ
2026年は「丙午(ひのえうま)」という、非常に勢いの強い火のエネルギーが巡る年です。 この強い光に照らされたとき、美しく輝けるのは、冬の間に自分の内側をしっかりと満たし、しなやかな軸を整えてきた人だけです。
焦りは、あなたの視界を曇らせ、大切な「現在地」を見失わせます。 けれど、静寂の中に身を置き、自分を緩めることができたなら、あなたは誰に教わらなくても「いつ、どの方向に動き出すべきか」を、身体の感覚として知ることができるようになります。
この週末は、外側のスピードに合わせるのをやめ、自分の内側のリズムを取り戻してください。 凍った土を温めるように、自分を優しく解き放つこと。 その静かな時間が、これからの一年を支える、最も強靭で美しい土台となるのですから。

2026年 運勢セミナー:動き出す前の「器」を整える
2026年、新しく巡ってくる大きな運気の流れを、あなたはどう受け止めていくのか。
今回のセミナーでは、単なる予測に留まらず、立春を迎えるまでのこの一ヶ月に「どのような在り方で過ごすべきか」を、九星気学の智慧を基に丁寧に紐解いていきます。
動き出す前に、自分自身の土壌を整えておく。 そのための確かな指針を、私と一緒に見つけに来ませんか。
10年という節目を迎え、私自身が大切にしている「本物の理(ことわり)」を分かち合えることを楽しみにしています。


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